線維芽細胞とは、肌の張りを保っているコラーゲンや、弾力を維持しているエラスチンを産生している細胞で、フィブロブラストとも呼ばれています。線維芽細胞はコラーゲンやエラスチンを産生する一方で分解も行っています。

コラーゲンやエラスチンなどの産生と分解のバランスを保って肌の新陳代謝がなされているわけですが、加齢とともに、分解のほうが産生を上回ってしまいます。成長期にはこの反対で産生のほうがまさっているのですが、逆転してしまうのです。

この線維芽細胞の活動の衰えが、コラーゲン、エラスチンの減少につながり、肌の張りや弾力が失われていくことになるのです。

そればかりでなく、肌の保湿力に大きな影響を与えるムコ多糖類の一種であるヒアルロン酸をも産生していますが、この能力も加齢とともに下降線をたどってしまいます。

産生能力が衰えるばかりでなく、線維芽細胞自体も、20代後半から増殖能力が低下し始めます。新しいコラーゲンやエラスチンをつくりだし、古くなったものを分解している線維芽細胞そのものの増殖も低くなり、老化が加速されることとなるのです。

もし、線維が細胞の若返りが可能になると、シワやたるみを治すことができるといわれています。