アボカド油は、アレルギー源となることが最も少ない低刺激オイルで、アボカドの果実を搾ったオイルです。主要産地はカリフォルニアやフロリダ、メキシコ、南ある理科などですが、スペインやイスラエルなどでも栽培されています。

アボカド油はオレイン酸を65%程度と多く含み、A、B群、C、D、Eの各種ビタミンのほか、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルも豊富で、保湿効果の高いステロール類(細胞膜構成成分)も併せ持っています。4.6%とそれほど多くはありませんが、肌の再生を促すパルミトレイン酸を含んでいることも、普段使いのオイルとする利点のひとつです。

脱色脱臭をしていないアボカド油は、葉緑素のきれいなダークグリーンをしたオイルで、青い薬草のよういな独特の香りがあります。脱色脱臭精製をしたものは、ほとんどの場合、食用の加熱調理用オイルで、淡い黄色をしていて、青草のような香りはほとんど消えています。
グリーンのものにも、食用のバージンアボカド油とアロマテラピーのお店で手に入るマッサージオイル用のものがあります。美容オイルとして、食用のものの使用感が合わないと思った時は、アロマテラピー用のアボカド油を選ぶとよいでしょう。全てのオイルに言えることですが、肌にぬることを目的として売られているもののほうが、軽めの使用感になっています。

ヘーゼルナッツ、マカデミアナッツ、スイートアーモンドなどのナッツ系のオイルにアレルギーを持つ人で、オレイン酸の高い保湿力を取り入れたい方は、ぜひアボカド油をお試しください。

アボカド油はスキンケアオイルとして高い効果を持っていますが、食べたときの栄養価も高く、緑色のバージンアボカド油は、美容と健康のためには、とても有用なオイルと言えるでしょう。アボカド油の実は、まったく甘くはありませんが、実は果物です。