栄養が足りないと老化する
shu16きちんと栄養を摂らないとキレイになれない
おいしいもの、好きなものをいつでもどこでも食べられる日本。栄養過多＆カロリーオーバーになりそうだけれど、現実はその逆のようです。美容意識の高い日本女性ならではの「栄養問題」について優しく解説します。
カロリー重視の食生活は栄養失調を招く
24時間営業のコンビニやファストフード店で、食べたいときに食べたいものが手に入る日本。だから、栄養失調といわれても、ピンとこない人も多いはず。でも、お腹いっぱい食べているからといって、栄養素がバランスよく取れているとは限らないのです。
その大きな要因がダイエット。体重を気にするあまり、間違ったダイエット法や、カロリー制限で栄養バランスが崩れ、貧血や便秘を訴える女性が増えているそうです。
また、現代の食生活では、スナック菓子やアルコールなどエンプティカロリー（カロリーはあるが栄養が空っぽ）な食品がたくさんあります。きちんと栄養素を摂らなければ、健康な体も肌も遠のいてしまい健康的な美しさを手に入れることはできません。
食べることと栄養を摂ることは違う
「毎食、お腹いっぱい食べてます。」という人の食事メニューを聞いてみると「ランチはいつも日替わりパスタ」「時間がないから、お菓子でお腹を満たす」「ヘルシーだからサラダのみ」などという人が結構いるのではないでしょうか。これではきちんと栄養が摂れていません。
20～30代の女性の約60％がタンパク質不足になっているという調査報告もあるようで、栄養で満たせない食事を続けていると、くまやくすみ、乾燥肌を招くことになります。
老化が進む食事
よくある選びがちなメニューから、体と栄養の問題点を検証してみましょう。
コンビニのおにぎりと春雨スープ
食事時間のない人に多い、よくあるコンビニ食パターンですね。手軽に食べることができるおにぎりは、ご飯たっぷりなので炭水化物過多になりがちです。ヘルシーそうな春雨スープもほとんどが炭水化物。インスタントのカップ春雨スープの場合、塩分の摂りすぎにも注意が必要でしょう。カロリーは低めでも、栄養バランスの偏りは、疲労感や体力低下、肌のくすみの原因にもなります。
パスタ（ペペロンチーノ）にサラダとパン
ランチで選びがちな典型的なアンバランスパターン。パンもパスタも小麦粉が原材料。小麦粉や白米といった精製されたものは、体を作るために必要なタンパク質の価値が低く、ビタミンもほとんど摂れません。肌の弾力のもと、コラーゲンやエラスチンなどは、タンパク質が原料ですので、肌のハリ感が低下してしまいます。パスタやパンは糖質過多になりがちです。
野菜サラダとスープ
ダイエットといえば、この組み合わせの食事が多いのではないでしょうか。野菜のみの食事は一見体によさそうですが、体重が落ちても、筋肉も落ちてしまうので、シワやたるみなどを引き起こします。野菜だけ摂っても体は健康にはなりません。筋肉を作るタンパク質、エネルギー源となる炭水化物、肌の潤いやツヤを保つ脂質と一緒にバランスよく摂りましょう。
ケーキやスナック菓子が食事かわり
お菓子を食事がわりにする置き換えパターンは、スイーツ好きな人や、食事を作るのが面倒、という人に多いようです。お菓子などはカロリーがあっても十分な栄養素は摂れないエンプティカロリー食品。これでは、ビタミンやミネラル不足で糖質がエネルギーにならず、貧血やくま、血行不良を起こします。糖質だけとってもエネルギーにはなりません。
偏った食生活を見直しましょう
お手軽メニューは、どうしても炭水化物をはじめとする糖質や脂質が多くなりがちです。逆に、血液や筋肉、肌を作るタンパク質は不足気味になります。また、糖質をエネルギーに転換するためには豚肉や発芽米などに多く含まれるビタミンB1が、脂質の代謝には魚や卵に含まれるビタミンB2が必要です。これらが不足してしまうと、中性脂肪として蓄積され、太りやすくなったり、肌老化を早めてしまう糖化も起こりやすくなってしまいますので、バランス良く栄養を摂るようにしましょう。
