女性の薄毛は加齢以外でもさまざまな原因によって引き起こされます。自分がどのタイプの薄毛なのかを知っておくと、対処がしやすくなります。
女性の薄毛は、原因がひとつということはめったにありません。さまざまな原因が重なって薄毛が進行することが多いのが特徴です。
特に最近では、生活習慣や食生活の乱れによって、頭皮に必要な栄養素が行き渡らなくなるケースが多く、過度なヘアアレンジや間違ったヘアケアなども手伝い、頭皮環境の悪化が目立ちます。
それに加え、ストレスの多い社会の中でホルモンバランスが乱れることも多いでしょう。このような状況が、女性の薄毛を増やす原因となっているようです。
女性の抜け毛・薄毛のタイプ
びまん性脱毛症
部分的にではなく頭髪全体が薄くなるのが特徴で、女性の薄毛でもっとも多いタイプです。徐々に進行するためなかなか気づかないことが多いです。加齢、ストレス、ダイエット、過度なヘアケアなど、様々な原因で引き起こされます。
分娩後脱毛症
産後に急激に抜け毛が増える脱毛症です。女性ホルモンが増加する妊娠期に成長期を維持していた毛髪が、産後の変動によって一気に休止期に入るために起こります。通常1年半ほどで回復しますが、うまくリカバリーできないこともあります。
牽引性脱毛
継続的に髪を引っ張られることで、頭皮の決まった部分にストレスがかかり発症する脱毛症です。髪を強く結びすぎたり、長い間ずっと同じ結び方をしていたりすると起こりやすいと言われています。生え際や分け目がうすくなるいことが多いです。
頭皮トラブルによる脱毛
様々な理由で頭皮に湿疹ができたりすると、脱毛を招く場合があります。代表的なトラブルは、脂漏性湿疹とひこう性湿疹です。脂漏性湿疹は、皮脂の過剰分泌により常在菌が繁殖することが原因で起こります。
過剰分泌の原因ははっきり判明していませんが、脂質の多い食事や、ホルモンバランスの乱れ、頭皮の汚れなどが考えられます。
ひこう性湿疹は、大量のフケが発生して、かさぶたのようになって毛穴を塞いでしまうことから起きます。原因は分かっていませんが、フケを抑えようとシャンプーをしすぎることが、かえって症状を進行させることもあります。
円形脱毛症
突然、一部分の髪がごそっと抜けてしまう脱毛症。自己免疫疾患のひとつで、肉体的、精神的ストレスが原因として知られていますが、アトピー性疾患や遺伝との関連もあると言われています。また、女性では出産後に発症する人もいるようです。
薄毛・抜け毛に良い食べ物
普段、何気なく摂っている食事や飲みものは、組み合わせ次第で吸収率がアップします。例えば、亜鉛はビタミンCと一緒に摂ると効果的です。
亜鉛は、肌のターンオーバーを整え、コラーゲンの合成、髪や爪の原料となります。しかし、とにかく吸収率が低いのです。そこで、ビタミンCと亜鉛を一緒に摂取することにより、吸収率がぐんと上がります。亜鉛を多く含む牡蠣を食べるときは、ぜひレモンをご一緒に。