皮脂膜は天然の保湿クリーム

天然のクリーム「皮脂膜」

皮脂膜とは、肌の表面を覆っている約0.5ミクロンの薄い油膜のことです。

皮脂線から出た皮脂と汗などの水分が皮脂に含まれるコレステロールなどの天然の乳化剤によって混ぜ合わされてできた天然のクリームと言えます。

しかし、残念ながら、最高の天然クリームである皮脂膜も時間の経過とともに酸化してしまいます。

酸化した古い皮脂膜が肌に残り続けると、細胞膜を傷つけたり、肌を硬くし肌老化を進めたりします。

また、皮脂が毛穴から出られなくなってしまうと角栓となって毛穴を塞ぐことになってしまいます。

古い皮脂膜を洗顔で取り除くことにより、また新しい皮脂膜が出来上がることになるのです。

皮脂膜の役割

皮脂膜は、肌を健康な状態に保つために大変重要な役割を担っています。

皮脂膜がなければ、肌は無防備な状態となってしまい乾燥肌や敏感肌などのトラブル肌になってしまうのです。

皮脂膜の役割 その1

肌の乾燥を防ぐ。

皮脂膜は角質層がはがれるのを防ぎ、角質層に蓄えられている水分が蒸発しないよう肌の乾燥を防ぐ働きがあります。

皮脂膜の役割 その2

皮脂膜は外部刺激から肌を守ってくれます。

皮脂膜は、異物などが皮膚内へ進入するのを防ぎ、紫外線や気温、湿度など、外部からの刺激から肌を守る働きがあります。

皮脂膜の役割 その3

皮脂膜は肌の雑菌の増殖を防いでくれます。

皮脂膜のペーハー値は4.5~6.0。弱酸性の理由は酸に弱い悪玉菌などの増殖を防ぐため。

アルカリ性の石鹸で洗っても、弱酸性の肌に戻してくれる働きがあります。

皮脂膜の成分

皮脂膜を構成している成分は、脂肪酸、トリアシルグリセロール、ジアシルグリセロール、モノアシルグリセロール、ワックスエステル、スクワレン、コレステロール、コレステロールエステル・・・・など。

細かい成分名を覚える必要はありません。

皮脂膜は、油性の成分だけではなく色々な成分で成り立っているのです。

決して、シアバターとか馬油だとかオリーブオイルだとか、一種類の油脂で再現できるほど単純な成分構成じゃないということなのです。

皮脂膜は天然の保湿剤

そもそも、肌は天然のクリームである皮脂膜を作り乾燥を防ぐ機能を備えているもの。

でも、クリームや乳液をつけることによって、肌の皮脂膜を作り出す機能が抑制されてしまい『乳液・クリームをつけないではいられない乾燥肌』や、『何もつけることが出来ない敏感な肌』になってしまうのです

クリームや乳液を使う前に、皮脂膜を作り出すことができる健康な肌のためのスキンケア化粧品や、皮脂膜の成分に近いスキンケアオイルなどを試してみてはいかがですか?