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美白化粧品で肌は白くなりますか?
美白化粧品はシミ・そばかすを予防するのが目的
白い肌になりたい。
シミを消し去りたい。
簡単に肌を白くしたい。
そんな期待を持って美白化粧品をお使いの女性は多いと思います。
結論を先に申しあげますと、美白化粧品は、肌の色を黒くする原因であるメラニン色素を除去したり、本来の肌色を変化させて白くしたり、できてしまったシミ・そばかすをなくすような薬ではなく、肌が黒くならないようにすることを目的としたアイテムです。
美白化粧品は「シミ・そばかす」などを予防することが目的の商品で、脱色効果のある肌用の漂白剤とは違います。
残念ながら、地黒の女性が美白化粧品を使っても、元の肌色以上に白くすることはできないのです。
美白化粧品で肌は白くなりません
そもそも「美白」の本当の意味は、シミなどを防ぎ、肌本来の色を保ち、それ以上黒くならないようにすることです。
「美白化粧品を使うと、黒いシミがなくなって白い肌になる。」
そんなイメージを持っている方が多いようですが、美白化粧品の目的は、「メラニン色素の生成を抑え、日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ」ことにあります。
肌に紫外線があたると、皮膚の中で「メラニンをつくれ」という指令が出て、メラニン色素が作られ始めるわけですが、肌が黒くならないようにするには
- メラニンができる際に働くチロシナーゼという酵素の働きを抑える。
- メラニンを作る工場であるメラノサイトの活動を抑える。
のように、どこかの段階でメラニンの生成を抑えることが美白化粧品の働きになります。
ということは、「すでにできてしまったシミを脱色する」、「生まれ持った肌本来の色以上に肌を白くする」などという、メラニンの生成プロセスと関係の無いものに美白化粧品は効果を発揮することはできないのです。
薬事法上でも、肌本来の色が変化するような表現や、すでに出来てしまったシミが消えるような表現は認められていません。
美白を目指すなら、まずは紫外線対策が最優先だと言えるでしょう。