潤いを作る食材で乾燥肌を改善

肌の乾燥が気になるときは、正しいスキンケアを続けながら食生活も見直しましょう。

なぜなら、肌の潤いは2~3%が皮脂膜が、約20%が天然保湿因子が、残りの約80%をセラミドが守っているからです。

天然保湿因子の材料はタンパク質を構成しているアミノ酸で、肌のターンオーバーを促進する効果もあります。セラミドの材料となる必須脂肪酸には、女性ホルモンの働きを整える作用があります。

どちらも食事から取り入れる必要があり、肌の潤いの98%は食事から供給されているのです。

賢く摂取したいビタミン&ミネラル

化粧品の成分としても配合されているビタミン類やミネラル。ビタミンは栄養素の吸収や代謝を助ける働きがあり、なかでもビタミンA、C、Eは美白や抗酸化、血行促進、免疫力アップなどの働きがあり「美肌ビタミン」とも呼ばれています。また、ビタミンB2の不足は、ニキビや肌荒れの原因となります。

カルシウム、亜鉛、鉄、マグネシウムなどのミネラルは、肌の新陳代謝をサポートする栄養素です。

ビタミンもミネラルも、どちらも体内ではほとんど作ることができません。また、水溶性のビタミンは体内に蓄積されず余分な量は体外に排出され、また脂溶性のビタミンは、過剰摂取をすると体内に蓄積されるため注意が必要です。そのためにも、栄養バランスのよい食事を1日数回に分けて摂ることがおすすめです。

肌に潤いを与えるオススメ食材

アボカド

アボガドは美肌食材の代表格。必須脂肪酸を豊富に含み、肌にハリをもたらすビタミンAの先駆体である「カロテン」の吸収率を高めます。カロテンを含むトマトやにんじんと食べ合わせると高い効果が得られます。食物繊維も豊富で、アボカド1個に7.4gもの食物繊維が含まれています。

くるみ

くるみには、女性ホルモンを調整し、肌の炎症を抑制するオメガ3脂肪酸と美肌ビタミンと呼ばれているビオチンを含んでいます。安価で手軽に摂れるのも魅力的な食材です。

サーモン

「食べる美容液」と呼ばれるほど、サーモンは潤いのもとになる成分がたっぷり含まれています。アミノ酸と必須脂肪酸、両方を豊富に含み、ビタミンEの1000倍の抗酸化力があるといわれる成分「アスタキサンチン」も含まれている魅力的な食材です。

みそ

みそは手軽に摂れる日本の発酵食品。みそ汁を毎日摂ることによって、肌の保湿力が高まり、化粧のノリがよくなったといった報告もあります。

オイル

ビューティーオイルで不足がちな必須脂肪酸を取り入れましょう。ビタミンやミネラルもチャージできるパンプキンシードオイルなどに注目が集まっています。

牡蠣

牡蠣は別名「海のミルク」。牡蠣には総合的な栄養素が豊富に含まれています。中でも肌のターンオーバーを整え、髪や爪の材料となる亜鉛の含有量は断トツに多く含まれている食材です。亜鉛は鉄分と並んで女性が不足しやすいミネラルですが、吸収率が低いのが難点。ビタミンCと一緒に摂ると吸収率が高まりますので、亜鉛を多く含む牡蠣を食べるときはレモンをぜひ一緒に。

パブリカ

パプリカのビタミンCは加熱しても壊れにくく、手軽に美容成分を摂取することができます。パプリカの中でも最も栄養価の高いのは、オレンジのパプリカです。

納豆

シミを防ぐ効果のあるL-システインは大豆製品に多く含まれます。納豆は発酵により、その栄養価が何倍にもなっている優秀な美容食材です。

高野豆腐

実は、豆腐には、セラミドの材料となる必須脂肪酸も含まれています。高野豆腐は絹ごし豆腐の約10倍のタンパク質を多く含み、とくに栄養価の高い食材です。

ココア

ココアは女性が不足しがちな食物繊維や亜鉛などを含み、抗酸化力も高い食材です。豆乳や無脂肪牛乳でつくってタンパク質もチャージしましょう。