経皮毒|体内に吸収される有害化学物質

経皮毒について

体内に吸収される有害物質

最近よく「経皮毒」について書かれた本を目にすることが多くなりました。
「経皮毒」とは、合成の科学物質が皮膚を通して体内に入り身体に悪影響を及ぼすもの。

このコーナーは、「経皮毒」に関心のある方へ有益な情報をまとめたページです。どうぞご自由にご覧ください。

経皮毒の実態

いつも何気なく使っているシャンプー・化粧品・入浴剤・歯磨き粉...

これらには合成界面活性剤・安定剤・合成香料・着色料などの有害な合成科学物質が、数え切れないほど入っています。

「ここ数年お産をする人の羊水はほとんどみなシャンプーの匂いがする。」というショッキングな話を聞いて驚かされましたが、これは、シャンプーやリンス、パーマ剤やヘアカラー剤、化粧品などに含まれる合成界面活性剤などの有害な合成化学物質が、体内に吸収されていることを意味しています。

皮膚から有害な物質が入り込んでくる時、痛みや刺激を感じることはありません。

有害化学物質を吸収していることに対して認識が低いこともあり、経皮毒については軽く考えがちになってしまうのです。

毎日使うものから経皮毒を日々ずっと体内に蓄積させていくわけですから、これは決して軽視できません!!

皮膚から入り込む「毒」

自然界に存在しない合成界面活性剤などの合成化学物質は、一般に分子量が非常に小さく、人類にとって想定外なので、皮膚のバリアがほとんど機能しません。

皮膚から入り込んだ有害な化学物質は、細胞そのものの中にしみわたり、隣り合った細胞を伝わって内部に侵入するパターンと細胞と細胞のすきまをぬって体内に入ってくるパターンがあります。

つまり・・・
そのまま皮下組織に蓄積するか、少しずつ血管やリンパ管などを通して体の各器官へ運ばれていくかです。

解毒と代謝の過程が経口吸収とは全く違うので体外に排出されるには大変時間がかかります。ほとんどは皮下組織に残留し、体内に蓄積されるのです。

また有害化学物質は脂に溶けやすいものが多く、皮下脂肪に蓄積されてしまいます。

経口吸収と違って肝臓を経由しないので、体外への排出率はたったの10%と言われています。したがって、有害化学物質の侵入は、口からより経皮毒の方が何倍も恐いと言えるのです。

入浴中に高まる経皮毒の危険性

体温が高くなると経皮毒の危険性がアップする、というデータがあります。

入浴中はとくに体温が高くなり毛穴が開くため、シャンプーや入浴剤に含まれる有害な化学物質が皮膚から吸収される「経皮毒」の確率が高くなってしまいます。

シャンプー、リンス、洗濯用洗剤、台所用洗剤、化粧品などに配合されている合成界面活性剤は「経皮毒」の代表です。

合成界面活性剤は、水になじみ易くて油に溶け易いという特性を持っていて、皮膚の脂分を取り除き、細胞膜を破壊する作用があります。

例えば・・・
市販のシャンプー、リンスには、界面活性剤として、ラウリル硫酸Naやラウリルエーテル硫酸塩などの合成界面活性剤が、皮膚の表面の汚れを落として、洗い流すために多く使用されています。

そのため、皮膚バリアーが機 能しなくなり、化学物質が直接皮膚内部へ浸透していくことになります。

だから、シャンプーや石鹸にこそ、天然で自然な物を選ぶ必要があるのです。

角質層が薄い部分や傷のあるところから吸収されやすいので、傷などで角質層が壊れている部分はもちろん、わきの下や頭皮、背中など、もともと皮膚が薄い部位は、とくに科学物質が吸収されやすくなります。

ジェンティール化粧品が界面活性剤不使用にこだわるわけ

化粧品の多くには「経皮毒」の代表である合成界面活性剤が使われているのが事実です。

成分表示では、トリエタノールアミン(TEA)、ラウリル硫酸塩、ステアリン酸PEG、ステアリン酸PG、ときには略名で表示され 一般の消費者にはその判別は付けにくいですね。

既にご存知でしょうが、その目的は水と油を混ぜる(乳化させる)ための化学物質です。皮膚のバリアゾーン(皮脂)を破壊して皮下に浸透する強い作用を持っているのです。

合成界面活性剤は化粧品を作る際、便利で欠かせないものですが・・・
肌のバリアー機能を弱めたり、たんぱく質を変質させたりする危険性があると言われていま す。

合成界面活性剤が河川に流れて、ヘドロに原因になったり、魚のエラにつまったりと環境汚染の一因にもなっているとも言われています。

また、石油系界面活性剤は、化粧品の容器にも支障をきたすことがあります。

化粧品の容器には、飲料容器でもおなじみのペットボトルも使われることがありますが、合成界面活性剤が大量に含まれた化粧品を入れると、白くなったりして変質してしまいます。

プラスティックすらも変質させてしまう合成界面活性剤を肌に塗っていいとは、とても思えないからです。