酸化は肌老化の三大要因の一つ

油脂による肌の酸化は紫外線の活性酸素が与えるような急速で過激な作用ではありません。
しかし確実に肌を傷めていくため、紫外線、乾燥と並んで肌老化の三大要因とされています。
肌から分泌される皮脂、化粧品に含まれる油分は空気中の酸素や紫外線に触れると酸化が促進され、過酸化脂質に変化していきます。過酸化脂質は肌の表面(角質層)を徐々に壊していく性質を持っています。
皮脂や化粧品の油分は、角質層が有効なバリア層として機能するのを守る性質を持つ反面、このバリア層そのものを肌の酸化によって傷つけ破壊していく作用をもつのです。

肌にとって最も大きな酸化は、紫外線の侵入による活性酸素の破壊作用です。
酸化力は極めて強く、表皮・真皮の細胞組織を著しく傷つける作用を持つため、免疫低下、発ガン、老化などに深く関連しています。

酸化した皮脂や化粧品の油分は、肌につけて時間が経つと過酸化脂質となり、肌(角質層)を表面からじわじわと破壊していきます。
酸化した皮脂や化粧品を肌につけている時間が長いほど、その影響力は大きくなっていきます。
角質層が壊れるに従い、肌の持つ水分保持力は低下し、肌の水分量が減少していきます。
角質層のバリア層としての機能低下は、様々なトラブルへと発展していきます。

肌の酸化の対処法

・洗顔と洗顔の間隔が片寄らないようにしましょう。
①朝の洗顔と夜の洗顔の間隔
②夜の洗顔と翌朝の洗顔の間隔
昼間は酸化が亢進されやすいため、①の昼間の間隔を短めにし、②の夜間の間隔を長めにするのがより良いです。
・紫外線により酸化が急速に進行するため、適切な紫外線対策で肌の酸化を減少させましょう。