美容医療とは
美容医療とは、エステとは違い、美容に特化したクリニック(医療機関)で受けることができる施術のことです。美容医療は治療手段から見れば外科的治療、皮膚科的治療、内科的治療、再生医療などに分けることができます。
美容外科は、
肌質の改善ではなく、鼻を高くしたり、目頭を切開して目を大きく見せたり、顔立ちやボディラインなど"形"を修復するのがメインとなります。
皮膚科は、
皮膚の疾患や疾病を保険診療内で治すのが基本。治療後の肌がキレイに見えるかどうかなどの美しさの追求は範囲外となります。
美容皮膚科は、
肌トラブルの改善から美肌、肌質のレベルアップや若返りまで、美肌のためのメニューを多く取り揃えているのが特徴です。自費診療になるため治療代が高額になることがあります。
美容内科は、
デトックスやダイエット治療などがメインとなります。
美容皮膚科の施術内容
これらの、美容医療のなかでも、美容皮膚科的治療が伸びているようです。美容皮膚科では下記のような美容医療を受けることができます。
ケミカルピーリング
専用の薬剤を皮膚に塗布して、角質をはがし取り、皮膚の新陳代謝を促す治療法。一度では劇的な効果がんく、回数を重ねる必要があります。色素沈着の予防のためにビタミンCの導入を行う場合も多くみられます。
ヒアルロン酸注射
老化が進むと肌のハリが減りますが、これはヒアルロン酸の減少により皮膚を支える力が衰えるのがひとつの要因です。美容医療では、シワやたるみに直接、ヒアルロン酸を注射し、肌のハリを復活させることができます。効果は半年~1年程度。
フォトフェイシャル
スポット的に治すレーザー治療と比べ、顔全体にカメラのフラッシュのように弱い光を照射する施術で、シワやシミ、ソバカス、毛穴の開きやたるみといった複合的な肌トラブルに効果をもたらすことが特徴。炎症やかさぶたができることはありません。
ボトックス
シワ治療の代表的な施術。ボツリヌス菌の産生物質をシワのまわりにある筋肉に注入することで、表情筋を動かす神経がブロックされて動かなくなるため、表情ジワを防ぐ効果があります。3~6ヶ月持続するのが一般的です。
レーザー
レーザー治療で効果が期待できるのは、シミ、色ムラ、シワやニキビ跡など。使用するレーザーの波長により深く照射できるため、真皮にできるシミにも効果的。レーザー施術後は表皮の一部が剥がれ紫外線の影響を受けやすくなるので、テープで保護して紫外線対策をする必要があります。
育毛メソセラピー
女性でも薄毛や抜け毛で悩む人が増えています。育毛メソセラピーとは、頭皮に細かく注射を打ち、毛根に直接発毛や育毛に効果的な成分を注入する方法。育毛メソセラピーの治療には半年~1年ほどかかります。
美容皮膚科(クリニック)の選び方
美容皮膚科(クリニック)と聞くと、興味はあるけど、抵抗や不安がある、というのが正直なところではないでしょうか。事前の下調べやカウンセリングを十分に行い、納得できなければ、別のクリニックでセカンドオピニオンを求める勇気も必要です。また、金額面でのトラブルが発生しないように、自分の予算を伝えて、できる範囲での施術を相談できるのがベストでしょう。
- ホームページなどでいろころなクリニックを比較検討しておく。
- 値段だけでクリニックを選ばない。
- 納得できるまで説明をきちんとしてくれるクリニックを選ぶ。
- 施術によるメリット・デメリットを説明してくれるクリニックを選ぶ。
- 自分が希望しない施術を薦めるクリニックは避ける。
- 施術期間、トータル金額を言ってくれるクリニックを選ぶ。
- 化粧品や薬などを無理に薦めるクリニックは避ける。
脱毛は美容クリニックで行うのがおすすめ
永久脱毛を目的として、エステや美容クリニックに通う人は多いはず。同じように考えられがちですが、エステと美容クリニックで行なう脱毛は全く別ものです。クリニックでは医療用のレーザーや光治療器を使用する美容医療行為。毛根にダメージを与えて、新たな毛が生えてくるのを防ぎます。エステでは光治療器を使いますが、出力は医療用レーザーに比べると弱く、効果も弱めです。また、火傷などのトラブルが起こったり、複数回のチケットを買ったのに、予約がなかなかとれないというケースもあるようですので注意が必要です。