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シワはどうしてできるのですか?

顔にシワができてしまってから、「あら大変!どうしよう・・・。」と悩むのは、
肌の最高管理責任者とは言えませんね。
なぜなら、シワは長い期間にわたるダメージの繰り返しにより作られるものですから、
長年間違った肌のお手入れを継続していた可能性が高いと考えられます。

化粧品を替えたり、肌のお手入れ方法を変える前に、
改善にはシワが作られると同じ年月か、さらに長い時間を要することを理解しておかなければなりません。

適切なお肌のお手入れが毎日できていれば、そうやたらにシワは出来るものではありません。
このような理由から、シワは予防が大切と言われるわけです。

しかし、一年先にシワが現れないように、今日のお手入れを注意していく、というのは難しいことだと思います。

このページでは、シワがどのようにしてできるのかを簡単に解説します。
今以上シワを増やさないために、まずは、しっかりとシワのできるメカニズムを理解しておきましょうね。

真皮層の劣化がシワの原因

シワは表皮の変化ではなく、真皮層の劣化(老化)によって起こります。
シミや乾燥など肌の重要なトラブルが厚みわずか0.2mmほどの表皮内で起きている現象なのと違って、その表皮を支えている2mmほどの厚みの真皮層の劣化状態がシワとして表皮を通じて現れているのです。

ではなぜ、この真皮層の劣化は起こるのでしょうか。

真皮層の構造

表皮を支えている真皮層の組織の構造と維持の仕組みは、表皮とはかなり異なっています。表皮が細胞の幾重にも積み重なった層であるのに対し、真皮層は、細胞の作り出した産生物の中に真皮層細胞が点在しているといった構造になっています。その中心となっているのが、
1:産生物を作り続け、一方でその産生物を分解し続けている線維芽細胞です。
 
この線維芽細胞が作り出す産生物とは、
2:コラーゲンでできた膠原線維とエラスチンでできた弾性繊維が共同で作る、立体的な網目状構造をした線維組織です。
ベッドのスプリング機構のようなものです。このスプリング機構がしっかりしていればシワはできないのですが、壊れたりしてくるのです。

紫外線による酸化ダメージが最大の原因

表皮を支える役割をしている線維組織を壊していく中心的な役割を演じているのは酸化によるダメージです。体内での酸化は活性酸素の発生によって起こります。酸素を利用して生きていく以上、有機物の代謝過程で活性酸素が発生することは誰にもさけることはできません。身体全体の老化に関係している作用です。

しかし、肌の場合、この活性酸素の発生量をさらに増やしている強力な存在があります。
紫外線の侵入によって発生する活性酸素の破壊作用です。
 
 1:活性酸素によってスプリング機構の線維組織が壊される。
 2:活性酸素によって線維芽細胞が傷つき能力が低下する。
 
線維組織(スプリング機構)を作る細胞本体にも影響を与えていくため、その影響度はシワの最大の原因になっているようです。このように線維組織(スプリング機構)が退行していくと、その組織を満たしているヒアルロン酸を始めとする多糖類が減少するため、真皮層の水分や栄養素の貯留量がともに減少していきます。加齢による劣化がさらに促進されるという悪循環を引き起こしていくのです。